ゴリラといえばドラミング

ゴリラの魅力
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ゴリラといえば、ドラミング。両手の平を軽くすぼめて、胸で今後にポコポコと太鼓のような音を出す行為。

この行為には、どのような意味があるかご存じでしょうか?

かつて、凶暴なゴリラを題材として制作された「キングコング」という映画ではドラミングをすることで人間に宣戦布告し、ニューヨークで一番高いビルによじ登って戦闘機と戦います。今から100年以上も前にヨーロッパ人によって発見された頃も、ドラミングをしながら突進をし、相手に飛び掛かりずたずたにひきさいてしまう、おそろしい野獣だと思われていました。このように、ゴリラは凶暴で、戦い好きな猛獣だというイメージがあるかもしれません。

しかし、ドラミングは特定の相手に向かう攻撃行動ではなく、周囲のゴリラに自分を誇示し、自分を目立たせたり、大きく見せたりするするディスプレイ行動なので、襲われる心配はありません。

群れのリーダー(以下、シルバーバック)がドラミングを始めると、メスや子どもたちは、とばっちりを受けないように距離を取りますが、逃げることはありません。

ドラミングは遠くに仲間を見つけたとき、驚いたとき、興奮した時など様々な場面で使われ、少し離れたところから気持ちを伝えることをできる人間の会話のようなもので、体を触れ合わなくてもお互いに主張し合うことができます。

このことがわかるまで、勘違いにより、多くのゴリラが殺されました。ヨーロッパやアメリカの動物園に送るためにたくさんの子どものゴリラを捕らえ、それを救うために立ちはだかった群れのリーダーのシルバーバックや母親ゴリラたちをハンターたちはためらうことなく撃ち殺すということがありました。

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