ゴリラは甘い果実が大好きでおとなのオスは多いときに1日に30キログラムも食物を食べることがあります。とても力が強いのに、意外にも、植物食の動物です。葉や茎、果実、種、そして根を食べるので食べ物はいつも周りにたっぷりあります。
植物を食べるだけだけでは、一部のビタミンなど必要な栄養素が欠落してしましますが、葉や果実についているクモやダニなどの虫ををいっしょに口に入れているので、結果的に動物食をして補っていると考えられているそうです。また、アリやシロアリを積極的に食べることがあります。
ゴリラが大きなおなかをしているのは大量の植物を消化するためなのです。食物繊維の消化に必要なセルラーゼという酵素を持っていないので、腸の中にいるバクテリアの力を借りて分解しています。食後、日中の2~4時間は静かに休み、その間に食べ物は腸内の中をゆっくりと移動し、消化されて、脂肪酸ガスに変わります。その為、ときどき気持ちよさそうに長いおならをします。

動物園ではエサやり体験ができるところ以外では勝手に餌をあげないようにしてください。飼育されている動物は園で健康管理されています。園内の草木であっても毒性のあるものもあるそうです。また、来園者の手にウィルスや感染する恐れのある菌がいる可能性もあるので、食べ物をあげないでください。