ゴリラは絶滅が心配されていますが、ある種類はとくに危険な状態です。これからの50年間で、何種類かのゴリラは地上から姿を消すかもしれないと科学者は考えています。大型類人猿は、体はおおきくても、らくに生きられるわけではありません。いくつかの原因でゴリラを絶滅の危機に追いやっています。
01. 森林伐採による原因。ゴリラにとって森林の破壊は最も深刻な問題の一つです。木材を売るために伐採は広い範囲で木を切り倒します。ときには国を追われた難民の生活の場をつくるために、森が切り開かれていることもあります。森がなくなればゴリラは食べ物を得たり、敵から身を隠す場所を失ってしまいます。ゴリラは住処の森を切り倒されたら、生きていけません。
02. 密猟による原因。ゴリラの体の一部は人間に力をもたらすお守りになると信じられていて、法律をおかしてゴリラの手を売っている店があります。ゴリラの手を持っているとその力を得られると信じている人がいまだにいるのです。また、食用としても狩られます。密猟者はその肉を市場で売ります。母親を殺された幼いゴリラは保護団体に助けられなければ飢え死にしてしまいます。
03. エボラ出血熱による原因。近年コンゴ共和国やガボンにおけるエボラ出血熱の流行によって一度に大量のゴリラが感染して死亡し、地域的な絶滅が起こっています。ゴリラがまとまった群れで暮らしているのが災いし、仲間から仲間へと次々に感染していったのです。コンゴ共和国の北東部では98%のゴリラが死にたとえたと推測さてています。人間と同じ、エボラ出血熱で命を落としています。