ゴリラのオスに敵だと思われたくなければ、ゴリラ界のマナーを守り、あいさつをしてみましょう。まず、ゴリラと目を合わせてはいけません。そして、群れにいるゴリラの子どもにはちょっかいを出してはいけません。ゴリラが向かってきたら背を向けて逃げ出すようなことはせず、かかんで、小さくなりましょう。触られてもじっと動かないようにし、自分からは絶対に触らないでください。
ガイドさんのようなプロの方ですと、げっぷ音やハミングでゴリラにあいさつをして気分がいいことを伝えます。ゴリラが応えてくれるかもしれません。近づいてきたら、グウウウウムと低くうなってじっとしていてください。見つめられたら、じっと見返してください。それがゴリラのマナーです。ゴリラがどんなにソフトに接するかを体験できるかもしれません。
ドラミングは9つの動作から成り立っています。
01. 口をすぼめてフー、ホーというフーティングと呼ばれる高い声を出しながら、息を吸い込み首や体を横に振ります。
02. 小枝や草を口にくわえます。象徴採食という行動です。
03. 二足の足で立ち上がります。
04. あたりに生えている草や葉を引きちぎり空中に投げます。
05. 両手で胸を叩きます。
06. 足で近くにあるものや空中を蹴ります。
07. その勢いを止めずに突進。
08. あたりの樹木の草を引きずります。
09. 最後に地面を掌で思い切り叩きます。この時、ドスンという地響きのような音がします。
このような9つの動作は決まって現れるわけではなく、いくつか省略されたり違った動作が取り入れられることもあります。よりリアルにゴリラのものまねをする際は是非参考にされてください。

ポイントは胸を叩く際、グーで叩くのではなくパーです。
ゴリラのエコ・ツーリズムは、なるべくゴリラになって、ゴリラの目と耳で自然を遍歴することが大切です。そうすることで、ゴリラたちが自然とどうつきあっているかを実感できるからです。ゴリラになりきれば、ゴリラも安心して近づいてきます。