心強いリーダー

ゴリラの魅力
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ゴリラは群れで行動し、ヒョウやゾウなどの危険な動物の気配を察知すると、たちまち群れのリーダーオスゴリラ(以下、シルバーバックと言います。)の背後に隠れます。シルバーバックは仲間の安全にいつも気を配っています。


群れの仲間はいつもいっしょで、決してバラバラになることはありません。食べることよりも、みんなでいっしょに動くことを優先して暮らしています。


寝場所を探すときは安全を求めて妥協をしません。ほかの群れやヒトリゴリラのオスにメスを奪われたり、子どもに危害を加えられないように、たとえいったん決めた場所でもドラミングが聞こえてきたり、危険を察知すると移動します。「ここで寝るから邪魔をするなよ」と、一晩中何度も胸をたたき、群れの仲間を守るために夜中に寝場所を変えることもあるのです。


食事のとき、シルバーバックは子どもに場所を譲り食べ物を独占せずに仲間と一緒に食べようという気持ちがあるようです。サルの世界では母親ですら、子どもに食べ物を譲ることなく、「強いサルの前では食物に手を出さない」というルールがあるのに対し、ゴリラには力の弱いものに対して食べ物をめぐって争う気持ちがなく、決してどちらが強いか、勝ち負けで問題を解決しようとしないというのがよくわかります。

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